起業したら『3回くらい死ぬ』くらいの覚悟でやれば大丈夫!?

覚悟

お知らせ [2024/10/29]

個人の起業&開業あるある

私も最初はわからなかったのですが、10年以上、何十人も様々な起業者・開業者と関わる中で徐々に成功する起業者と失敗する起業者の”違い・傾向”が見えてきました。このページでは、その内容を『起業・開業あるある集』として30個以上の内容をまとめました。


覚悟

以前、塾に参加希望されている方と対面でお話しました。塾に関する内容だけでなく、その方の事業の方向性に関して打ち合わせしたいこともあり、約4時間ほど話し合いました。

会話の中で私の内側から「起業したら『3回くらい死ぬ』くらいに思っていてください」と言葉が湧いてきました。

その内容について、どういう意味なのか、噛み砕いて書き残して置こうと思い、記事にしました。

(この内容が誰にも当てはまるかどうか個人差あると思います)

この記事の著者
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田尻真基(たじり まさき)| Natural Web 代表

自分自身の起業15年以上、個人事業主向けの起業&開業者支援歴10年以上を経験。主にWordPressのWebサイト制作、Webマーケティング、SEO対策、動画制作などを手掛けてきました。沢山の方々に支えられ累計の事業収入は4000万円以上に。(詳しくはこちら
私自身も起業し、また様々な起業者&開業者と関わる中で、様々な成功・失敗等を経験したり見てきたりしてきましたので、蓄積されてきた内容を【起業&開業あるある】としてブログ&SNSで発信しています。2児の父。

目次

今のままの自分の延長線上はほぼ不可能

起業すると今までの自分ではいられない現状に直面します。

その時、それまで自分自身で抱えていた”観念”や”好き嫌い”をを手放さなければいけないこともあります。

起業する方の中には、今のままの自分の延長線上でいける、と思っている方もいるようですが、それはほぼ不可能です。

なぜなら、

  • サラリーマン(勤め人)で求められる在り方
  • 起業・開業で求められる在り方

に大きな差があるからです。

実は私自身が何度も死んだ

実際に死んだわけではありません。それまで大切にしていた”観念”や”好き嫌い”を手放すのは、その人の中で自分が死んでしまうかのような、強い恐れ、強い抵抗感となって現れることがあります。

私が起業した当初、最も大変だったのは、サラリーマン的在り方を脱ぎ捨てることでした。大学卒業後の20代は日本人ならほぼ知っているブランドの付いた大企業に勤めていたこともあり、その在り方から抜け出すのはかなり大変でした。(頭では違いはわかっているのですが)

以下、簡単にリストアップしてみました。

会社で求められた在り方

  • 仕様の決まった内容を、その仕様を満たす範囲内で創意工夫をして可能な限り高い完成度で達成する
  • 仕事した時間分だけ対価が頂ける(定時内で終わず残業した場合は必ず残業代が頂ける)
  • ある程度トップダウンだったので、仕事は上司から与えられる、ある意味”待ちの姿勢”

起業して求められた在り方

  • ありとあらゆることを自分自身で考え創造していく。内容もある範囲内に限定されていない。
  • 報酬は、仕事してから数ヶ月後に頂けることが多い。しかも仕事したからといって報酬が得られる保証は無い。
  • どんどん自分から発信していく。待っていても何も変化は起こらない。

この中でも、最も脱ぎ捨てるのが大変だったのは”時間の対価報酬”の観念です。

起業・開業は先行投資から始まる

パート、アルバイト、サラリーマンなど、労働時間が増えれば、時間給与が発生することが多いです。ところが、起業・開業した場合、まず先行投資から始まります。先行投資となる内容は、職種によって異なりますが、ほぼどの業種でもかかる内容は、

  • お金(どんなに節約しても固定生活費はかかります)
  • 時間(初めのうちは試行錯誤あります)
  • 集中して取り組む労力(エネルギー・活力と言い換えてもOKです)

を中心とした様々な内容があります。

例えば、現在では多くの事業で活用されているWebサイト作成(ホームページ・ブログ)も、実際に作成に取り組んでみると結構な手間がかかります。そして、たとえ自分で何とか作れたとしても、それ相応の時間がかかり、その期間だけでみれば無給(厳密には、食費や光熱費も踏まえると赤字)です。

私の場合、対価が確約されていた働き方に慣れすぎていたため、この事業家的感覚になるのに、1年以上かかりました。(この観念を身にまとっている間は、先行投資的な活動にストレスを感じました)

やるべき項目は60~80点でもすべて終わらせる

また、この先行投資の感覚も、やるからには徹底して取り組む必要があります。中途半端だと、ほとんど変化が起きない、ただ時間だけが経過してしまう感じになります。もう少し具体的に書くと、やるべき項目が10項目あったら、その一つ一つの完成度は60~80点でも良いから10項目終わらせること、9項目が100点でも1項目が全く手つかずの0点の場合は、ちゃんと稼働させることができません。(穴の空いたコップのように水を入れても溜めておくことが出来ません。)

ちょっと極端な例ですが

家づくりに例えてみたいと思います。自分で新しく家を設計して建てるとします。自分でいろいろ調べて、検討して、なんとか家を自作で建てました・・・住みやすい空間、使いやすいキッチン、リラックスできるリビング、すべてが調和して建てたと思ったら・・・あれ、なんか違和感あるな・・・トイレが無い!トイレが無くて、ずっと家に居られません。---これは極端な例ですが、このように家で普通に暮らすには最低限必要となるものが複数あります。ほかのすべてがどれだけ素晴らしくても、1つでも欠けるだけでまともに暮らせなくなってしまいます。

その昔、企業研修の講師の方が「ビジネスは掛け算。1つでも0があったら、0になります。」と言っていましたが、私自身の経験と照らし合わせても、本当に大切な内容に関しては、そういうところあるなと感じます。

実はこれから起業・開業しようとした時、起業者自身が何がやるべき項目で、取り組んだ内容が何点なのか、判断できる方はそれほどいません。それは初心者だからです。そこの判断ができる方は、その分野で長年経験を積んできているエキスパートの方です。これから起業をされる方は、信頼できる経験者の方々に相談して、自分自身の取り組んでいることが大きくズレていないか確認しながら進まれた方が賢明です。

余談

ネット調査で解決はある程度まで

インターネットで調べれば何でも出てくる便利な世の中ですが、これで課題を超えていけるのはある程度までかなと実感しています。

まず、調べるには、自分自身が何を調べるか事前に知っていなければいけません。調べるには、入り口となる何らかのキーワードを知っている必要があります。大切な内容でも、その人がキーワードを知らなければ調べられません。

関連する内容を何とか調べられても、複数の項目が相互に関連する・作用する内容の調整は、その分野での経験が求められますが、ネット調査でこの塩梅を見極めるのは難易度が高いです。

初心者の方でも、かなりの労力と時間を費やせば、それ相応のところまで達成できると思いますが、かなりの試行錯誤は伴うでしょう。

全体の中から判断するのが難しい

次に、初心者は自分の目に入った扉から次々と進んでいきますが、専門家はありとあらゆるケースを把握したより大きな全体の中から判断でき、今の段階で取り組むこと、もう少し軌道に乗ってから取り組むことなど、ある程度理解しています。(創業間もない方の中には結果を求めるあまり気持ちが焦ってしまい、今の課題を完了せずに中途半端のまま、どんどんと新しい手法を求めてしまうことがあります。本当にそうなのか、ハートで感じて進まれることをオススメします。)

早く捨てた方が楽になる

最初の話題に戻りますが、これから本格的に起業をされる方は、自分自身で抱えていた”観念”や”好き嫌い”をできるだけ早く捨てた方が、後が楽です。(抱えている期間が長引けば長引くほど、悶々とした期間も延長されます)

海に飛び込む

私自身、海に身を投げ入れるくらいの捨て身の想いで何度も取り組んできましたが、飛び込んでみたら、下はフカフカ、ふわふわのクッションでした 笑。

未体験ゾーンに入るのは、相応の勇気が必要ですが、捨てれば捨てるほど人生の扉が開かれていくと思います(^^)

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