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起業・開業する前から学べる内容と、起業・開業後に実践しながら学んでいく内容の違いを事前に知っておくとことが大切です

事前に学んだ内容は、すべてがそのまま使える訳でないですが、その後の起業・開業後の様々な課題を解決する手がかりとなります。

 

学習→実践が王道

学習→実践の流れは、世の中を見渡すと様々な場所で行われています。

日本人の多くが経験している流れは、小学校→中学校→高等学校です。学年が上がるに連れて学ぶ難易度が上がり、高校では理系or文系などで分岐し、大学になるとより専門性の高い学科を選んでいきます。更に就職するとより特化した技能が求められるようになります。

就職してある仕事に就いた時、実際に仕事で使うのは小・中・高・大で学んだ知識のごく一部の活用に留まると思います。プロジェクトの変更、部署異動、転職などで仕事内容が変わったときなど、今までまるで使ってこなかった過去学んだ知識を掘り出して解決の手がかりとした経験を皆さま持っているのではないでしょうか?それが出来たのは、過去学校で何年もかけて学んだ知識・経験・解決法が基盤としてあったためです。

起業・開業においても、これと同じです。実際に立ち上げる前に、起業・開業とはどういうものなのか、事前に学習しておくことがその後何年も続く事業運営の助けとなります。そのため、起業・開業する前に、起業・開業に伴う事業運営に関する知識を学習しておくことを強く推奨します。

実は、事業運営に関するあらゆることをほとんど学習せずに起業する方が結構多いのです。

今まで起業・開業に関する話を多数耳にしてきましたが、みな最初は意気揚々と起業しますが、事業運営に関する学習が無い方は、うまく循環せず、暗中模索も虚しくやがて資金が無くなり、やがて廃業。もしくは、根本的な打開策が見いだせず何とか維持する。というパターンになりがちです。

事前に起業・開業、事業運営に関する学習せずに起業するのは、例えるなら、現地の地図、情報を持たず海外旅行へ行くようなものです。事前の情報がなければどのような持ち物を用意していけばよいかもわかりません。よくわからないまま、持ち物を選んで旅に出て、無事に旅を終えることができるかもしれませんが、知らずに危険な地域に足を踏み入れてしまい困難に出会うかもしれません。

実は、実際に起業すると様々なことが起こるため、どれだけ事前に学習しても完全に回避することは難しいです。しかし、事前に学習することで、判断基準や対処法が備わってきます。ここは入らないほうが良いという判断ができたり、何か起きた時の衝撃を軽減できます。

 

極稀に、この流れを踏まずに順調な事業運営されている方もいらっしゃいます。例えば、最初から非凡な才能がある、業界内に知れ渡るほどの業績がある、などが挙げられます。既に知名度、人脈がある方は、事業の創成期をスムーズに通過していくようです。

 

学習の課題

社会人は時間を作るのが難しい

多くの方が起業・開業をする時期は、既に社会人として勤めていて、その業務で忙しく、学習のための時間を作るのが難しいためです。

学生であれば親に養ってもらっているため学習に専念し易いですが、社会人は現在の仕事で生活を維持しつつ、残った限られた時間を学習に当てることになります。

独身であれば、その人自身の強い意思があれば休日を学習にあてることが出来ますが、結婚している、さらには子供もいるとなると、様々な義務に時間を要するため、学習に当てる時間の捻出には、周囲の協力が欠かせなくなってきます。

 

専門分野の学習で忙しい

例えば、整体で開業を目指しているなら、整体自体の学習である程度忙しいと思います。事業は何かしらの専門サービスを有料で提供することが基本ですから、提供するサービスの質を高める努力を積むのは、起業後に軌道に乗るために欠かせません。

既存の学習に加えて、起業・開業に関すること、事業運営に関する内容を学習する時間を作るのは、容易ではないこともあります。

 

時間を作るには強い意志が求められる

新たに学習するために時間を作るのは、強い意思が求められます。起業・開業に向け、いままで気晴らしに使っていたテレビ鑑賞、友人との遊び、交際相手との時間も見直さなければならないこともあるでしょう。

今まで乗っていた流れが気に入らないのなら、その川から自力で抜け出さなければいけません。ある流れの中で、川岸まで移動するのは、それ相応の労力がいるでしょう。

このステージは、起業の最初の関門とも言えます。今後の人生全体を感じて、今何をしたら良いか、見つめ直す機会となります。

 

起業・開業する前に学べることはすべて学ぶ

皆さま自動車の運転免許は持っているでしょうか?

教習所で、

  • 学科教習(道路交通法、車の仕組み)
  • 技能教習(車に乗車して運転する)

の2つを学んだと思います。

学科は、運転に関わる知識の暗記です。しかしどれだけ車の操作方法を知識として学んでも、実際に車を操作することが難しいです。例えば、右に曲がる時は、右手のウインカーを上に挙げて、ハンドルを反時計回りにどれだけ回転させて・・・と知っていても、まだ体の動きと連動していません。

技能教習では、実際に体を使って車を運転します。運転方法を体で覚えます。そして、その時必ず隣に教官が隣に座り、逐次指導してくれます。

その後、卒業検定を通過し、本試験に合格して、晴れて運転免許証が交付されます。

公道を運転する資格は得ましたが、実際に車の運転はぎこちなく、落ち着いた運転ができるようになるまである程度の運転期間を要します。

 

この自動車運転の一連の流れは、起業・開業にもほぼ当てはめることができます。

これから起業・開業しようと検討している方は、

  • 学科教習 → 独学で修得可能な知識(本、教材から学べる)
  • 技能教習 → 実際に実務の知識・経験のある方から直接対話しながら学ぶ内容(人から直接教えてもらう)
  • 免許取得後の運転 → 起業・開業後の事業運営

この3点の違いを事前に知っていることが大切です。

実は、私も起業してわかったのですが、独学で修得可能な知識というのはどちらかというと平面的で、一見どの知識の重要さの程度の違いがわかりにくいです。それに比べて、人から直接教えられた内容は、その人の人生経験も踏まえて発せられたものであり、独特の温度を含んでいます。

起業前にその両方からどれだけ学べるか、が起業後に軌道に乗るためのポイントとなります。

 

最後に

退職し起業する、事業専業になる、自己資金を使い開業する等は、なかなか勇気のいる一歩です。

私はその昔、会社勤めをしていた頃、ビジネスに関する多数の本、ビジネス系のTV番組を閲覧し、その後、起業した方から直接学びました。29歳の時、「現状で学べることはもうない」と深く感じ、何をするかも決まっていない中で退職したこと、今でも鮮明に覚えています。

”起業しようとすると、親・兄弟など身近な人から反対される”と何処かの本に書いていましたが、私の場合は、それがほとんどなく、むしろ応援してくれました。

 

その後の道は決して楽ではありませんでしたが、自分には必要な道だったのかもしれない、と今は思います。

 

 

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