お知らせ [2024/10/29]
私も最初はわからなかったのですが、10年以上、何十人も様々な起業者・開業者と関わる中で徐々に成功する起業者と失敗する起業者の”違い・傾向”が見えてきました。このページでは、その内容を『起業・開業あるある集』として30個以上の内容をまとめました。
個人で起業・開業した時の特徴、5年以上軌道に乗っている個人事業者の共通項をまとめてみました。
田尻真基(たじり まさき)| Natural Web 代表
自分自身の起業15年以上、個人事業主向けの起業&開業者支援歴10年以上を経験。主にWordPressのWebサイト制作、Webマーケティング、SEO対策、動画制作などを手掛けてきました。沢山の方々に支えられ累計の事業収入は4000万円以上に。(詳しくはこちら)
私自身も起業し、また様々な起業者&開業者と関わる中で、様々な成功・失敗等を経験したり見てきたりしてきましたので、蓄積されてきた内容を【起業&開業あるある】としてブログ&SNSで発信しています。2児の父。
特徴
- 「しなければならない」ことが何もない
- 個人・少人数の合意で動ける
- 各人の実現したいことができる
「しなければならない」ことが何もない
社会に迷惑をかけない、事業主としての事業申請や納税など最低限の規範以外は「しなければならない」ことが基本的に何もありません。
会社で勤めた場合、就業規則など従業員としてのルールが決まっていますが、自身で起業した場合は、自身がルールを作っていく立場になります。
それはまるで、何もテーマが与えられていない中、白いキャンバスに、自由に絵を書いていく感覚です。
また、自宅で仕事をする場合は、”出社・退社”がありません。また、”休日”というのもありません、本人が休もうと決めた日や時間が休日・休息になります。
ただ、不思議と周囲の軌道に乗っている事業者の方々を見ていると、不思議と積極的に休んでいる様子は見られません。一見、休んだり遊んだりしているように見えても今後の仕事の展開を模索したり、仕事に関わることをしているようです。元を辿れば、自身で”○○をしたい”、”○○を実現したい”とこの道を選んでいる(外側にある何か選択肢から選んでいるというより、自身の内側からあふれる情熱を表現している)ため、むしろ仕事しすぎて翌日の仕事に影響が出ないようにセーブする、気をつける、というのが実際のところではないでしょうか。
自由といえば自由ですが、何年もやってわかったことは、
- 自分のコンディションをベストに保つよう自己管理する
- 規則的な生活を送る
- 家族がいる場合は、仕事と家族との関係性のバランスを保つ
ことの難しさ、大切さです。
今となっては、過去勤めた会社の就業規則は、その人自身があまり深く考えなくとも、ある程度のライフワークバランスを保てる規則だっただな、とわかるようになりました。ただ、会社に属している以上、様々な事情があってもその範囲内での活動になりますが、個人起業した場合は、状況によって仕事とプライベートに使う時間の比重を柔軟に変更できる可能性があります。
例えば、日常の仕事を一旦お休みし、長期(数週間)程度の旅行に出る、海外へ行く、学びたい勉強に使う、などは周囲の軌道に乗っている事業者によく見られます。混雑する土日祝日は避けて移動することも多く、旅費があまりかからなかったり、渋滞が無くスムーズに移動できたりすることも多いです。
個人・少人数の合意で動ける
「何をするorしない」といったあらゆる選択を個人(場合によっては家族、ビジネスパートナーなど)で決断していくことになります。
個人的な経験から”決断力がいる”というより、”自分は何をするのかが明確になっている”ことが大切になってきます。あらゆる選択をそれに照らし合わせて、適切か、不適か判断するのです。
起業前や軌道に乗っていない状況の場合、自分の実現しようとしていることに自信が無かったり、本当にこれで良いのか等、ぐらぐらしがちです。ぐらぐらしていると、ちょっとした利益になりそうな話、自分の実現したいことと全く無関係なことに、時間やお金を使ってしまいそうになるなど、様々あります。
また、”日常の細々とした”ことから”人生の大きな分岐点”に差し掛かるだけでなく、”そもそもこれをどうしたら良いかわからない”という課題に直面することもあります。
そのため、直面した時の解決方法をその人自身が自覚して持っていることが大切になってきます。どのような決断でも、最終的にその人自身が
- 腑に落ちている
- しっくりくる
- 違和感がない
など、言葉にならない感覚で納得していることが大切です。
各人の表現・実現したいことができる
地球という一つの惑星上に様々な生物が存在し表現しているように、人間にもそれぞれの独特の生命の表現がある、と思っています。
あの花も、この花も種類は違っても共存し、かつ、それぞれの花として咲き、表現しています。
個人起業は、それを経済面も伴いながら実現できる方法といえるかもしれません。
個人起業・開業で軌道に乗っている方の共通項
私が実際にお会いしたり、関わったことのある”個人で起業して5年以上活躍している方”を思い出しながら書きました。
そして、個人で起業して軌道に乗っている方に共通しているのは以下の項目かな、と感じます。
- 仕事に本気
- 自分軸が明確
- 使命感がある
仕事に本気
事業に取り組む姿勢が本気で探究心があります。より良いサービスを提供しようと試行錯誤し、何らかの進化し続けています。そのため、お客さんの高い評価・満足も得られ、次第に収入も伸びていき、その資金をサービス向上に役立てる・・・といった好循環サイクルになっています。
私も様々な個人起業者の話を聞いてきていますが、この本気の姿勢は徐々にそうなっていったというより、創業当時からとそうだったという話しか今のところ聞いたことがありません。
自分軸が明確
事業は、必要とする人に価値あるサービスを提供した対価としてお金を頂く活動ですが、軌道に乗っている方は”すること”と”しないこと”の境界線がハッキリしているな、と感じます。
例えば、その人自信の仕事分野から、少しずれた収益に繋がる事業の話をしても”興味がない”などの反応が返ってきたりします。
一転、ほとんど収益にならないorむしろ赤字の活動でも、関心のある分野や貢献していきたい分野では、奉仕・ボランティアの精神で活動したりしています。
つまり、する、しないの基準が内側にあり、自身の役割をある程度理解しているとも言えます。
会社に所属していると、組織の判断、経営上部層の判断になりがちかと思いますが、個人事業の場合は”No”と気軽に言えるのが良いところです。
使命感がある
使命感というと壮大なイメージを持っている方が多いかもしれません(世界平和など)が、ごく限られた特定分野に対する使命感の場合もあり、人ぞれぞれです。
使命感の特徴として、自分以外の他者への貢献・向上に意識が向かれていることが挙げられます。
使命感がある方は、起業する前からある方もいますが、人生経験の中で次第に芽生えてくる、何かの出来事をきっかけに自覚する、など様々あるようです。
使命感は、誰かから与えられるものでも、どこかで探して見つけるものでもありません。
理由なしに”とにかくやらなければならない”と内側から溢れてくるものです。
例え海外へ行こうと、常にその人と一体となっているため、何かが果たされるまで常に付いてまわります。しかし見方を変えると、それ自身が活動の活力の源泉のため、それがある限り活動し続けることができます。
最後に
今までに開業しようとしたもののそれを維持できずに撤退や廃業した話も何度も耳にしてきました。インターネットで創業後の生存率を調べてみると、大変厳しい数字がでてきます。実は私も過去インターネットで収益をあげようと試みましたが、収益がほぼありませんでした。起業に関する様々ことを勉強し大企業を退職したものの、そのあまりの厳しさに様々な思いを巡らせたこと、今でも鮮明に覚えています。
このページでは、これから個人で起業・開業しようとしている方の参考になるように、個人で起業して5年以上活躍している方の共通項も掲載しました。どの方もこの記事を書いた時点で自活(他人の援助や保護を受けず、自身の活動で生活・家族をささえている)しています。
他にも役立つ内容のコンテンツを掲載していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
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