起業や事業運営で直面する心の不安と対処法


お知らせ [2024/10/29]

個人の起業&開業あるある

私も最初はわからなかったのですが、10年以上、何十人も様々な起業者・開業者と関わる中で徐々に成功する起業者と失敗する起業者の”違い・傾向”が見えてきました。このページでは、その内容を『起業・開業あるある集』として30個以上の内容をまとめました。


起業・開業に至るまでの過程、さらには事業運営するようになると様々な不安に直面することがあります。
そこで、このページでは、不安と感じている”心”に焦点を当て、不安とは何か、不安に囚われるとどうなるのか、不安の種類と対処法について記述することにしました。

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田尻真基(たじり まさき)| Natural Web 代表

自分自身の起業15年以上、個人事業主向けの起業&開業者支援歴10年以上を経験。主にWordPressのWebサイト制作、Webマーケティング、SEO対策、動画制作などを手掛けてきました。沢山の方々に支えられ累計の事業収入は4000万円以上に。(詳しくはこちら
私自身も起業し、また様々な起業者&開業者と関わる中で、様々な成功・失敗等を経験したり見てきたりしてきましたので、蓄積されてきた内容を【起業&開業あるある】としてブログ&SNSで発信しています。2児の父。

目次

心と不安

心とは何か

心とは一体何なのでしょうか。おそらくこの内容を適切に解説できる人は、限られているでしょう。心に関する専門書を読んだことはありますが、難解で、自分の言葉でお伝えすることができません。しかし、自分自身に心と呼べる何かがあることは、人生の様々な経験を通してわかっています。

  • 喜ぶ、悲しむ
  • 楽しい、苦しい
  • 笑う、怒る
  • 安心、不安
  • 平常、動揺
  • 上機嫌、不機嫌
  • 愉快、不愉快
  • 安堵、緊張

以上の言葉で表される心の状態は辞書で調べなくとも、人生の経験からどのような状態か理解できます。そしてまた、心は肉眼で容易に確認できる物質的な物ではないことも知っています。

不安は心の状態

不安の意味を辞書で調べると

  • 安心できないこと。
  • 気がかりで落ち着かないこと。

と書かれています。

このように、不安とは心の状態を表していますが、どのような不安を感じているのか見つめてみることが大切です。

不安に過剰に囚われるのが問題

不安に感じる事自体は、人間として日常的によくある反応だと思います。
しかし、不安に長い期間、もしくは強く囚われてしまうと、心身のバランスを崩す要因となるだけでなく、事業運営に関する判断力も麻痺してきます。

  • 不安で感情的になってしまう
  • 不安で仕事に集中できない
  • 不安で夜が寝れない
  • 不安で心がずっと落ち着かいない

このように、不安が要因で日常生活に支障がでるようになったら、要注意です。

時の経過とともに不安が風化するようであれば良いですが、長期間もしくは何度も何度も頻繁に心の奥底から不安が湧いてくるなら、何かしら対処するのが良いと思います。

不安に過剰に囚われると本人だけでなく周囲にも影響する

不安に過剰に囚われると、本人の自身だけでなく、その周囲に人にも影響します。特に、一緒に過ごす時間が長い人や、関係性の深い人です。家族、パートナー、ビジネスパートナーなどが該当します。

そうすると、本人が不安の要因となった内容に向き合うだけでなく、周囲に蒔いた影響の対処までしなければならなくなり、ますます難しい状況を作り出してしまいます。

例えば、年度決算で赤字になってしまった経営者AさんとBさんがいるとします。

Aさんは、「このままでは会社が倒産してしまうかもしれない」と不安を感じ、周囲に伝えるとします。すると、Aさんの家族、会社の従業員、取引先はどう感じるでしょうか?その不安が伝搬してしまい、家族も今後の生活が不安になったり、従業員も不安なり「転職した方が良いかもしれない」と考えるかもしれませんし、取引先も「あの会社は危ないかもしれない」と手を引いてしまうかもしれません。

Bさんは、Aさんと同じような状況でも「いままでもこういうことはあったが、不死鳥のように何度も乗り越えてきた。赤字になっても、社会に貢献できる会社として必ず飛躍できる。こんな時こそ、皆で力を合わせて打開策を考えよう。」と感じ、それを周囲に伝えたらどうなるでしょう。家族も安心し、従業員も「みんなで力を合わせて乗り越えよう」と感じるかもしれませんし、取引先も心が落ち着くでしょう。

このように心の状態は、周囲に影響を与え、相応の状況を作り出す源泉でもあるのです。

不安の程度

この不安、もしくは恐怖は、その程度によって対処できる範囲が異なることがわかっています。
軽度の不安は自己解決が可能な内容で、重度の不安は自己解決が困難で専門家の助けが必要な不安です。

■軽度(自己解決が可能)

  • 一時的な要因(あることがきっかけで発症したもの)
  • 外からの情報によるもの(不安に感じる情報が入ってきた、など)

■重度(自己解決が困難、専門家の助けが必要)

  • 幼少期からの不安・トラウマ
  • 事故・自然災害が起因となった不安

専門家の方から、幼い頃からの親の教育・しつけ・情緒不安・感情などが原因となって発症する不安は、影響を受け続けた期間が長くそれを癒やすのは容易ではない、また、ある日突然の事故・自然災害により家や家族・友人を失った方々はその精神的な衝撃があまりに大きいため自分の心を見つめることができなかった、と伺っています。

そこで、ここではあくまで起業や事業運営に伴う軽度の不安を中心にお話ししたいと思います。

不安の種類

不安は漠然としたもの、未来・将来に対するものがあることがわかっています。

漠然とした不安

これは、不安を感じてはいても、何に不安を感じているのかその発生源を掴みきれていない状態です。

そのため、

  • 安心できない → 何に安心できないのか
  • 気がかりで落ち着かないこと → 何が気がかりなのか

このように、自分自身の心を深く探求する必要があります。

この不安の発生源を特定する作業は、なかなか勇気がいる作業です。なぜなら、自分自身の内側にある見たくないもの、触れたくないものを見なければいけないからです。

例えば、

  • 売上が落ちてなんだか不安になってきた

などは、売上が起因となって発生した不安ですが、いったい何に不安を感じているのか漠然としています。もっと心を見つめていくと、具体的な要因に行き着くはずです。

探求していくと、

  • ○○は嫌だ
  • ○○になりたくない

といった、嫌悪の感情がでてくるかもしれません。実はそれこそが不安の発生源となっているのです。

対処方法

この心配の対処方法は、その嫌悪の感情を受け入れることです。

  • ○○は嫌だ → ○○になっても大丈夫
  • ○○になりたくない → ○○になっても大丈夫

受け入れることで、それを嫌悪の感情が湧かなくなるか、非常に弱まります。

そうなれば、もう、その要因によって不安になることはないでしょう。

未来・将来に対する不安

これは想像・妄想による不安です。

例えば、ある人が

  • この業界は数年後には無くなるかもしれない

と言ったのを聞くと、それを聞く直前までまるで不安がなかったのに、その話を聞いた直後から

  • もし、数年後に仕事がなくなったらどうしよう

というように、不安に感じるようになるのです。

他には、何かがきっかけで来客数や売上が減少した時、

  • これが続くと、廃業してしまうかもしれない

と想像して、不安になってしまうこともあるでしょう。

対処方法

この心配の対処方法は、

  1. その心配が想像によるものだ、と理解する
  2. 意識を今、現在に戻す
  3. 冷静に分析する

が有効です。

  • この業界は数年後には無くなるかもしれない → 確かに無限にある可能性の一つとして、無くなる可能性があるかもしれない。同様に発展する可能性もあるだろう。ここ数年の経過を見ると、業界全体は右肩下がりだが、一部では発展しているようだ。あらゆる可能性を加味して、今できることに注力しよう。
  • 来客数や売上が減少して廃業してしまうかもしれない → 来客数が15%や売上10%が減少しているが、今月は非常に天候が悪かったのが影響しているだろう。今後もこれが続くようだと、何かしら対策が必要になってくるかもしれない。少なくとも暫くの間この売上だった場合、収益が○○万円あるため、経営上何ら問題はない。

このように、心を落ち着かせて冷静に分析するのが、とても大切です。数字で表現できるものは、計算するとより鮮明になり、不安ではなく、具体的な対策に心が向くようになります。

その他の有効な対処方法

自分の内なる心と向き合うのが基本ですが、それを補助するような方法があります。

それは入浴と瞑想です。入浴は物理的な対処法ですが、即効性があり、容易に実践できます。瞑想は、最初はあまり効果が感じられず、ある程度の意欲が無いと継続できない内容ですが、適切な指導者の元で実践を積み重ねていけば、当初考えていたことよりも遥かに強力な内容である、と後で知るようになります。

入浴

入浴には、心のさまざまな動揺を落ち着かせる優れた効果があることが知られています。

例えば、怒っているときに入浴すると、ある程度落ち着いてきます。(とても喜んでいる時にお風呂に入っても、ある程度落ち着いてきます。)

つまり、入浴は感情の起伏などの波を沈静化し、ニュートラルにする効果があるのです。

例えば、暖かく心地よいお風呂に浸かりながら、何かしらの強い感情(喜怒哀楽)を維持しようしてみてください。すると、それがなかなか難しいとわかるでしょう。

そのため、非常に軽い不安であれば入浴によって浄化され、いつのまにか忘れます。

根の深い不安の場合は、入浴だけで解消することができません。なぜなら、入浴中は収まっても、又しばらくすると、内側から出てきてしまうからです。

他にも、入浴中は有用なインスピレーションが得やすくなることで知られています。

例えば

  • お風呂に入っている間に、問題の解決策が見つかった
  • 新しいアイデアを思いついた

などです。

この現象に気づいた人は、積極的にこの入浴によって得られる効能を仕事に活かしています。実際に、著名な方々が「困った時はお風呂で考える」、「アイデアが浮かばないときはシャワーを浴びる」と話ししているのをテレビで見たことがあります。

入浴は、単に心を落ち着かせるだけでなく、問題解決やアイデアの閃きやすい効果があるため、できれば毎晩入浴することをおすすめします。

瞑想

軽度の不安であれば、上記に記載した方法である程度は解消可能です。
しかし、不思議なもので、不安で動揺した心を落ち着かせるのはなかなか難しいこともあります。

  • 不安から抜け出そうとしても、不安になってします
  • 怒るのが良くないと理解していても怒ってしまう

このようなことは多くの方が経験していると思います。

また、何気なく”意識を今に戻す”と書きましたが、これはある方法で容易に達成されるのですが、それ以外だとなかなか今に戻すのは難しいこともあるのです。

私の経験では、心の動揺を落ち着かせ、意識を今に戻す、非常に強力な方法と実感しているのは、瞑想です。

瞑想とは?

瞑想は、古代から修行僧を中心に知られ実践されている内容ですが、最近になってビジネス界を含め広く一般に知られるようになっています。

私が瞑想について知ったのは、2013年頃のことです。最初はある本に少しだけ書かれてい、何のことだかサッパリよくわかりませんでした。元々、小学生から剣道をしていたため、黙想の経験はありました。でも、黙想の効果はよくわかりませんでした。瞑想も黙想みたいなものなのかな、と最初は思っていました。

ある本に書かれていた瞑想の方法をしばらく試してみたものの、なにか変化が起きたのか、起きてないのか、なんだかよくわからない中、できるだけ続けていました。不思議なもので、瞑想について関心を持つようになると、様々な瞑想に関する情報が集まるようになってきました。何かに導かれるように、具体的な情報と瞑想の技法にたどり付き、日々実践しています。

私の経験では、瞑想は、最初の頃は効能がよくわからない(やってもやらなくても違いが無いのではないか)という感じが続きましたが、地道に続けていくと、無類の優れた効能があることに気が付きました。

瞑想については、書くと話が長くなるので、別のページにまとめています ↓↓↓

最後に

私自身、今までに事業運営やその他のあらゆることで不安を感じてきています。そして、それを克服・解消するには、単に”がんばる”や”気力で乗り切る”等の範疇では治まりきらなのではないか、と思うようになりました。

以上の内容が、閲覧された方の解決の糸口なれば幸いです。皆さんが、喜びと安心で満たされますように。

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