行き詰まったらその分野の見識のある方に相談してみる

先日、昔から付き合いのある起業者の方から「出版予定の本のタイトルをどうするか、相談にのってくれないか?」と連絡あり、その後ZOOMで打ち合わせをしました。

今回の件で改めて感じたことは、『個人起業者は行き詰まったら全部1人で解決しようとしないことが大切では?』です。このことは私自身も起業して約10年、その他の起業・開業者を見てきても時折感じてきたことで、これに関連する内容を記事にすることにしました。

目次

その分野にある程度の見識のある人に相談する

学生時代に勉強している時、英語で疑問が生じたら英語の先生に、数学でわからないことがあれば数学の先生に質問したと思います。今まで様々な起業・開業者を見てきて感じているのが、起業・開業当初の人はほとんど経験の無い人に質問を持っていく傾向がある、ということです。これは”起業者あるある”とも言える内容です。

実際にあった例ですが、ある業界の先輩開業者がWebサイト(ホームページ)を作っていて、後輩の開業者もその先輩を真似して同じWebサイトを作りました。先輩のWebサイトは実際ほとんどアクセス集まらず&集客できておらず、それを真似した後輩も同様の状態になっていたことがあります。その先輩はその専門分野においては知識や経験が豊富かもしれまんが、集客するためにどのようなWebサイトを作成すればよいか、ほとんど知らず経験もありませんでした。

起業・開業するとなると、どうしたら良いか、わからないことが沢山でてきます。ネットで調べれば断片的な内容(1つの課題と1つの答え)であれば解決できると思いますが、様々な要素が相互に関連しあう複合的な内容(複数の課題とその内容や状況によって変化する複数の解決候補)に関しては、初心者が打開策を見出すのには相応の時間とエネルギーがかかると思います。

そのため、自己解決が難しいような複合的な内容に関しては、その分野においてある程度の経験と実績がある方に相談する方が、不要な寄り道をせずに最短距離で目標達成に到れる可能性が高いです。

そして相談するときは、相手が何を知っていて、何を知らないかを事前に認識することが大切です。(相談する方の専門外のことを聞いても高い精度の回答を得られる可能性は低い、ということです)

どうしても身近にいる方、友達や仲間の繋がりで探すことも多いと思いますが、適切な相手が見当たらない場合は、思い切って外部の信頼できる方に相談されてみてください。

 

相談者選びのポイント

相談者選びのポイントを改めて考えてみました。

①その分野のおいて実績・経験がある

まず、これが優先度が高い内容です。この実績・経験についてはその方の専門分野に携わってきた年数も重要です。数ヶ月~1年程度ではどうしても近視眼的な判断になりがちで、分野によると思いますが3~5年以上の経験がある方がおすすめです。

②相談する業界の見識がある

例えばWebサイト作成を例にすると、Webサイト作成の専門性はもちろんのこと、相談者自身分野に対する見識がある方が尚良いです。具体的には、整体院のWebサイトを作成する場合、相談する相手が整体院のWebサイトの作成実績・経験がある方が良い、ということです。私自身もいくつかの分野に関わってきてわかったのですが、それぞれ分野において”業界事情(表沙汰になっていること、注意事項・裏事情、法的な禁止事項・グレー事項など)”というのがほぼほぼあります。相談する相手がその分野の経験に関わってきた経験があると、相手にゼロから説明しなくても話の背景をくみとってくれる可能性が高く、話が早いです。

 

その他最近感じること

以下、様々な起業・開業者と関わってきて、実感していることです。

既に相談者自身に答えがある

最初の出版タイトル検討の件で言えば、昔から付き合いのある起業者の方(以降Aさん)の話を聞き、”Aさんの話しに出てくる複数のキーワード”と”出版本の目次の草案”を見た上で、私からいくつか「このキーワードを使ったらどうですか?」、「このタイトルはどうでしょうか?」と提案しましたが、最終的に、しばらくの沈黙の後Aさんの方から「〇〇〇〇〇〇というタイトルはどうでしょうか?」と本の企画・コンセプトを包括する完成度の高いタイトルを自ら口にしたのです。

数ある生き方の中で、起業・開業を選択される方は、自分自身の中に、何か違う、違和感がある、もっといい方法があるはずだ、まさに求めていたのはこれだ、といった”内なる尺度、内なる感覚”を持っている方が多いです。そのため最近は、相手の方の感覚を尊重した会話(その方の内なる感覚と照合できる余白がある会話)を意識するようになりました。

 

最後に

個人の起業者は、専門性のある相談相手が身近にいない環境であることが少なくありません。また、自身の取り組んでいる内容に関して意見を貰える機会も非常に少ないのが実情です。

1対1で相談となるとそれ相応の費用になりがちで、もっと敷居が低く、起業者間で相互に意見を出しあい、相乗効果が生み出せるようなグループのようなものがあれば良いのにな、と何年も前から時折頭をよぎっています。

 

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